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XP-79は、アメリカ合衆国のノースロップ社がアメリカ陸軍航空軍用に試作した戦闘機である。フライング・ラム (FLYING RAM:空飛ぶ衝角) の異名を持つ。 == 概要 == ノースロップ社は第二次世界大戦中に全翼機の研究を続けていた。アメリカ陸軍航空軍に対して、全翼機の採用を働きかけていたが、1943年1月にXP-79として3機の試作機の受注に成功した〔『第二次大戦米陸軍機全集 航空ファンイラストレイテッドNo.74』文林堂 1994年 P153〕。この機体は開発中のXCAL-200ロケットエンジン装備とされていたが、肝心のロケットエンジンの完成の見込みが立たず、結局キャンセルとなった。 しかし、「全翼型の小型高速迎撃機」というコンセプトそのものに対する陸軍航空軍の関心は強く、エンジンをターボジェットエンジン装備とした機体の計画がXP-79Bとして新たに開始されることになった〔。 2機が発注されたXP-79Bの試作1号機は、第二次世界大戦終戦後の1945年9月12日にミューロック乾湖にて初飛行した。しかし、飛行開始後15分で機体は原因不明のスピンに陥り、そのまま墜落・大破炎上し、テストパイロットのハリー・クロスビー(Harry Crosby)は死亡した。このため、既に戦争も終結していたこともあってXP-79はキャンセルとなり、飛行可能な状態で製作された機体も事故で失われた1号機のみである。 その後、1995年にXP-79Bのものと思しき、胴体部のセミ・モノコック構造のみの残骸が、航空博物館のジャンクヤードで目撃されている〔笹本祐一『一九九五年の米西海岸航空宇宙取材日記』(『星のパイロット』朝日ノベルス 2012年 ISBN 978-4022738585)収録 P263〜264〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「XP-79 (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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